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Mio metodo

異なる文化に触れる新鮮さを大切に伝えるということを念頭にイタリア語を日本人の発想に置き換えることなく、理解し易い日本語に翻訳する。殊にオペラの字幕を作成するには、歌詞の響きやリズムを尊重し、音楽の流れに沿った分かりやすい日本語にすることを心がけている。
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字幕制作について。

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「お疲れさまです!」 は、そのまま訳せない。

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日本では毎日耳にする言葉「お疲れ様です」は、日本独特の労をねぎらう挨拶言葉で、私も
なぜかほっとしながら、この言葉を使います。と言ってもイタリア語に訳すときは、「Grazie,
a domani!:ありがとう、また明日!」「Buona notte!:お休みなさい!」「Ciao!」などとします。
人生とは楽しむためにあると考えているイタリア人に、この内容をそのまま訳すと、「日本人は
無理をして頑張って仕事をしているの?私は疲れていない!」と言われてしまいます。
言葉は長い歴史の中で、生きていく上での価値観が反映されて受け継がれてゆくので、その
国の国民性、日々の生活に深くかかわっています。
日本人の考え方の奥底には、「人生とは苦しいものである、苦労して大変な思いをするほど
良いことである」との思いがあるのです。

こういったその国独特の言葉が自然に使えるようになると、心理的にも様々な変化が生じ、
人生観も変わってきます。これが外国語を識ることの本当の面白さだと思っています。                   
                              
                                 (2011年12月5日のブログから)
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「BELLO:美しい」とは好ましいということ。

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イタリア人が「BELLO:美しい」という言葉を使うとき、そこには、綺麗な、素敵な、見事な、
立派な、良い、快い、好ましいなどのたくさんの意味合いが含まれるので、日本語一言では
このニュアンスを訳すのが難しい。そして彼らはこの「bello」を頻繁に使うのです。

「una bella idea(美しい考え):素晴らしい考え」
「una bella gita(美しい小旅行):楽しい小旅行」
「una bella cifra(美しい総額):かなりの額」
「Una bella età (美しい年齢):高齢」
「un bel nome(美しい名前):名声」

本を読んでいたり、テレビを観ているとき「È bello?」と聞かれれば「面白い?」なのです。
また「何をしているの?」と尋ねるときも、イタリア語では「Che fai?」と簡単に言わず、普通
「Che fai di bello?:どんな素敵なことをしているの?」と表現します。
日本人には違和感がありますが、私にはこの「di bello?」が大切なのです。「日本語らしさに
欠ける」というお叱りの言葉を覚悟の上で、私はこの心意気を何とか伝えたいと思っています。

                               
                                (2010年9月8日のブログから)

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「ノルマ」公演の字幕を終えて

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オペラの字幕を制作する上で、いつも心に誓っていることがあります。
わかりやすいこと、イタリア語をできうる限りそのまま生かし、言い過ぎないこと
(字幕で説明をしないこと)、言葉が音楽のリズムに合っていること。

すなわち観客の方々に、イタリア語と日本語との間にある壁を少しでも取り去って
イタリア語と音楽の心地よい結びつきを感じていただけるような字幕作りを目指して
います。文字数制限もあるため、重唱やセッコの部分は特に難しく、いつも本番
ぎりぎりまで悩み抜きます。
理想としては、字幕の日本語が曲の中に融け込んで字幕を読んでいるのを忘れて
いたように感じていただけるところまでゆけばと思っています...... 
                               
                                (2009年2月10日のブログから)

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「幸せなある日」ではなく「ある日、幸せにも」なのです。 

「Un dì, felice:ある日、幸せにも」イタリア語は、このように形容詞をしばしば副詞的に使います。
例えば、Ride felice. の訳は「彼は幸せそうに笑う」です。
      Ride:ridere (笑う)の三人称単数の変化形、felice(幸せな)形容詞。
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以下は、オペラ「椿姫」の第一幕 第三景:夜会で気分の悪くなったヴィオレッタを
アルフレードが気遣い、二人の心が近づく二重唱の前半です。

Violetta:              ヴィオレッタ:
Da molto e che mi amate?   私を随分前から好きでいてくださったの?

Alfredo:              アルフレード:
Ah, si, da un anno.        ええ、一年も前から。
Un di, felice, eterea,       ある日、幸せにも、天上の人とも思える貴女が
Mi balenaste innante,      稲妻のように僕の前に現れたのです。
E da quel di tremante      そして心ときめいたあの日から  
Vissi d’ignoto amor.        僕はいまだ知らなかった愛に生きているのです。
Di quell’amor ch’e palpito    その愛は、
Dell’universo intero,       全宇宙の鼓動であり
Misterioso, altero,         神秘的で気高く
Croce e delizia al cor.       この心は苦悩しながらも歓びにあふれるのです。

今までずっと、このfelice は形容詞として「幸せなある日」と訳されてきていますが、
felice は、un di, (ある日) にかかるのではなく、アルフレードの気持ちは 「ある日、
幸せにも、貴女が僕の前に現れた」と副詞的に訳さねばならないのです。

                                (2008年9月27日のブログから) 

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近過去( passaro prossimo)と遠過去( passato remoto)

イタリア語直説法の過去には、
半過去(imperfetto)近過去( passaro prossimo)遠過去( passato remoto) があり、
二つ以上の過去の出来事のうち、先に起こった過去を示すために
大過去( trapassato )、先立過去( trapassato remoto )が存在しています。
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半過去は過去の一定期間の状態を示すために用いられます。
一方近過去、遠過去は完了を表します。この完了の過去である近過去と遠過去の二つの
違いが訳す上でとても大切になります。近過去は今に繋がる完了の過去を表現するのに
対して、遠過去は歴史上の事実を述べる他に、精神的に遠い、あるいは遠ざけたい過去を
表します。したがって現在から切り離された、切り離したい過去に用いられるのです。
少し前に起こったことでも遠過去が用いられていれば「忘れたいのか?」「嫌だったのか?」
と想像が膨らみます。
また童話やおとぎ話は、現実から遠いイメージを膨らますため遠過去で書かれています。
イタリア語を学ぶにあたって初めは童話を選ぶ方がよくおられますが、遠過去で書かれて
いるので日常会話からはほど遠く、しかも難しいのでご注意を。

                                    (2010年1月24日のブログから)

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「I Pagliacci」を、道化師と単数形に訳す意味。

Ruggero Leoncavallo (1858~1919) のオペラの題名「I Pagliacci:
イ・ パリアッチ
」は Il Pagliaccio(イル パリアッチョ)の複数形です。
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旅芝居一座の座長カニオ(Canio)は、劇中劇で道化師(パリアッチョ)を演じ
「舞台の上ならパリアッチョの女房が男と何をしても、殴られお客を笑わせ
それですむ」と言っています。ところが女房役を演じるカニオの妻ネッダが、
実生活で彼を裏切っていることを知り、同じような筋の道化芝居を舞台で
演じなければならない自分に苦悩します。
彼は自分自身をパリアッチョだとあざ笑い 「衣装をつけろ、お前はパリアッチョなのだ。
笑えパリアッチョ!苦悩と涙は笑いに変えるのだ!」 と言いながらも泣き崩れてしまいます。
それでも舞台に上ったカニオは、劇中で舞台と現実との区別がつかなくなり...

レオンカヴァッロは、役柄としての Pagliaccio と、それを演じるカニオ自身も
Pagliaccio であるとしています。それゆえにタイトルを「I Pagliacci 」と複数形に
したのだと思います。
従って簡単にタイトルを「道化師たち」とは訳せないのです。 

                                    (2008年11月14日のブログから)

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「蝶々夫人」初演100周年記念公演に寄せて

主催:読売新聞社 2004年9月9日、11日於NHKホール
プッチーニ・フェスティバルのホームページ http://www.puccinifestival.it
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「蝶々夫人」は1904年2月17日イタリアのミラノ・スカラ座で初演され、今年は初演から100年目にあたります。プッチーニは生地ルッカにほど近い閑静で小さな村トッレ・デル・ラーゴの別荘で「蝶々夫人」を書き上げました。このゆかりの地でのプッチーニ・フェスティバルは今年50回目を迎えます。ここで5月と7、8月に「蝶々夫人」初演100周年記念公演が行われ、9月には日本での引越公演も実現します。
ミラノ初演版は、日本でもデイヴィット・パウントニー氏の演出で1995年から97年までBunkamuraオペラ
劇場で上演されました。NHK衛星放送でも放映されましたのでご覧になられた方も多いかと思います。
私はこの公演で字幕を担当し、スタッフの方のお力添えで初演版と現在の版との歌詞の違いを研究する機会を持つことが出来ました。そして今回の公演は、大失敗に終ったミラノ初演後、プッチー二が修正を施し、同年5月にブレッシャで大成功を収めた際の版で上演されます。日本では初演となるこのブレッシャ版の字幕も私が担当させていただくことになり、「蝶々夫人」の現在の版に至る過程を掘り下げる良い機会と考えております。
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著作権保護について

創作はもちろんのこと、翻訳についてもその著作物は、作者が培ってきた時間、努力、エネルギー、センスなど多くの積み重ねのうえで完成しています。ところが、出来上がったものを手軽に一部手直し、あるいはコピーして、それを仕事とする人まで増えています。著作権保護の存在理由は、こういった風潮から著作者を護ることにあります。
お互いの仕事を尊重し、協力し合って作品を作り上げるような横の関係が広がり、人それぞれが心から自分の仕事に打ち込めるような社会にするためにも、著作権は護られなければなりません。
                                                  とよしま 洋
          
http://www.keishicho.metro.tokyo.jp/haiteku/haiteku/haiteku46.htmから
【著作権の侵害に注意】の一部を以下に転載しました。
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著作権の侵害に注意

最近では、個人でホームページを開設する人も多いようですが、そのホームページの中に、論文や詩歌、写真や絵画、イラストやアニメキャラクターなど他人が創作したものを無断で使用したり、コンピュータソフトや音楽ソフトをコピーして交換する行為も著作権法違反に問われることがありますので注意しましょう。
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著作権は「知的所有権」のひとつ

「知的所有権」とは人間の知的な創作活動などから生産されたものに対する権利の総称として使われます。「知的財産権」とも呼ばれます。
著作権は、「著作物」に対する創作者の権利で、その利用について認められる権利のことです。
著作物は、著作権法第2条において、「思想又は感情を創作的に表現したものであって、文芸、学術又は音楽の範囲に属するものをいう。」と定義されています。
著作権法では「著作物を創作する者」を著作者と呼んでいますが、原則的に創作活動を行った本人が著作者となります。
著作者が持つ権利には、著作者の精神的・人格的利益を保護する「著作者人格権」と財産的利益を保護する「著作者財産権」があります。
著作権及び著作者人格権は、著作物を創作した時点で発生します。
著作権の保護期間は原則として、創作の時から著作者の死後50年間です。
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著作権法では以下のようなものが「著作物」として例示されています

・言語の著作物・・・論文、小説、脚本、詩歌、俳句、講演など
・音楽の著作物・・・楽曲及び楽曲を伴う歌詞
・舞踊、無言劇の著作物・・・日本舞踊、バレエ、ダンスなどの舞踏やパントマイムの振り付け
・美術の著作物・・・絵画、版画、彫刻、まんが、書、舞台装置など(美術工芸品も含む)
・建築の著作物・・・建造物自体設計、図は図形の著作物
・地図、図形の著作物・・・地図と学術的な図面、図表、模型など
・映画の著作物・・・劇場映画、テレビ映画、ビデオソフトなど
・写真の著作物・・・写真、グラビアなど
・プログラムの著作物・・・コンピューター・プログラム
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著作者人格権

・公表権

・氏名表示権

・同一性保持権
:著作者が、いまだ公表されていない自分の著作物を公表するかどうかを決定す
 る権利
:著作者名を表示するかどうか、表示するとすれば実名か変名(ペンネーム)かを
 決定する権利
:著作物の性質や利用目的などやむを得ないと認められる場合などのほか、自
 分の著作物の内容、題号を自分の意に反して無断で改変されない権利
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財産権としての著作権

□複製権 頒布権
□上演権・演奏権 譲渡権
□上映権 貸与権
□公衆送信権 翻訳権、翻案権等
□口述権 二次的著作物の利用権
□展示権  
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