以下は、オペラ「椿姫」の第一幕 第三景:夜会で気分の悪くなったヴィオレッタを アルフレードが気遣い、二人の心が近づく二重唱の前半です。
Violetta: ヴィオレッタ: Da molto e che mi amate? 私を随分前から好きでいてくださったの?
Alfredo: アルフレード: Ah, si, da un anno. ええ、一年も前から。 Un di, felice, eterea, ある日、幸せにも、天上の人とも思える貴女が Mi balenaste innante, 稲妻のように僕の前に現れたのです。 E da quel di tremante そして心ときめいたあの日から Vissi d’ignoto amor. 僕はいまだ知らなかった愛に生きているのです。 Di quell’amor ch’e palpito その愛は、 Dell’universo intero, 全宇宙の鼓動であり Misterioso, altero, 神秘的で気高く Croce e delizia al cor. この心は苦悩しながらも歓びにあふれるのです。
今までずっと、このfelice は形容詞として「幸せなある日」と訳されてきていますが、 felice は、un di, (ある日) にかかるのではなく、アルフレードの気持ちは 「ある日、 幸せにも、貴女が僕の前に現れた」と副詞的に訳さねばならないのです。
(2008年9月27日のブログから) |